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親子関係に影響を与える『気質』

  • 執筆者の写真: ポジティブ・ディシプリン コミュニティ
    ポジティブ・ディシプリン コミュニティ
  • 2018年10月25日
  • 読了時間: 5分

子どもが分からない、どうやって育てたらいいか分からない、

そんな時に私を一歩進めてくれたのは「気質」でした。

ポジティブ・ディシプリンの効果的な育児の4原則には

「子どもの考え方や感じ方を理解する」という原則があります。

この原則を使いこなせるために、

年齢により特徴的なこと(発達段階)、一人一人が持つ特徴(気質)

を学びます。

私が困っていたのは、子どもが怒り過ぎて手がつけられなくなる『かんしゃく』が度々あることでした。話し合いをしようにも会話にならないですし、大声で罵詈雑言を投げかけられることに私は傷つきますし、それが度々あると子どもへの気持ちが離れてしまいそうで苦しい時期でした。

気質を知ったことにより、私の以下のような考え方に変化が起こりました。

・子どもは私を傷つけようとしている

・子どもは、怒るべきでないことまで怒っている

・変えられないことを気にして文句ばかり言う

・一貫性がなく、言うことが変わり、理解しにくい

・怒り方がしつこい

まず最初に、気質の大前提をお伝えすると

気質に良い気質、悪い気質というのはない。ただ違うだけ。

 どの気質にも強みとともに苦労するところがある。

 生まれ持ったもので、変わりづらい。


気質

ポジティブ・ディシプリンでは気質を7つ挙げています。

その中の、「感情の強さ」「順応性」「新しいことへの適応性」「持続性」が私の目に止まりました。

①感情の強さ

私は感情が強い方で、幼い頃はよく泣き、大きくなってもよく笑い悲しいときは泣いてしまいます。でも子どもは輪をかけて感情が強いのです。私がそんなに怒らなくてもいいと勝手に思うけれど、感情の衝動が強烈だから怒りの表現が強いわけで、子どもはこの程度怒りを出そう、なんて考えてやっている訳じゃない。私が「怒るのが悪い」と叱ったところで子どもにはなす術もないので、強烈な感情の扱い方を一緒に練習する必要があるんだと気づきました。

②順応性と新しいものへの適応性

混同しがちな性質ですが、例をあげると、

私は適応性が低く、新しいものより知っているものが安心します。かなりの年齢まで、朝食はずっと目玉焼きを食べていました。人見知りが激しく、保育園では登園時の泣き別れがかなり続きました(でもその後お友達と楽しく夢中で遊びます)。そうかと思いきや、転校や引っ越し後はそんな苦なく慣れ、以前に余りこだわらず過ごしました。順応性は高いのです。

一方、うちの子は、適応性が高く、新しいものが好きで「転校してみたい」「クラス替え楽しみ」「歯の矯正やりたい」と言うけれど、実際生活が変わると「前と〇〇が違う」「何〇〇って?知らないんだけど。行きたくない」「もう嫌だ!やめたい」と変化が大きなストレス。順応性が低いのです。

変えられないことに文句を言うのも、一貫性がないのも気質の表れで、それは悪口好きな性格の悪さでもなければ、気分屋のわがままでもなかったと気づきました。

③持続性

持続性とは始めたらやめられない、途中で止めるのが好きではない、粘り強い性質です。私は持続性が低いため、さっぱりあっさりし切り替えできるタイプなので、子どもが30分以上も大声を上げ続ける・1時間も泣き続けるのは、しつこくて嫌がらせをされているような気持ちでした。でも、確かに「どの気質にも強みとともに苦労するところがある」と言うのは本当で、視点を変えると

子どもは逆上がりができない時、毎日毎日知り合いに合わない公園に通い、30分も1時間も練習を続け、できるまで努力しました。絵を描くと完成度が高く最後までやり遂げます。大きくなると独学で、漢字検定や英語検定などチャレンジし合格しています。

気質に関する長年における調査の結果を述べている書籍を引用します。

子どもの気質にとって強すぎる葛藤を与えるような要求は、大きなストレスを引き起こすようなものであると、彼らは指摘している。たとえば、活動的な子どもにとっては、走り回ったり精力を発散させることができるように頻繁に停車することでもしなければ、長時間の自動車旅行に耐えるのは到底無理である、また忍耐強い子どもには、適切な予告を行わなければ、活動から注意をそらすようなことはできないだろう。『感情の社会生理心理学』ロス・バック著

こんな風に、気質を知ることによって

私が子どもの嫌な部分ばかり見ていたことに気づき、子どもの全体が見えるように変わってきました。

そして、子どもに「あなたの気質は〜〜な良さがあるけど、〜〜な時は人と揉めたり自分を苦しめてるから、そこは対応して行こうね」と話せるようになりました。

以前は、私を傷つけようとしていると感じた子どもの罵詈雑言も、感情の強さに振り回されて苦しんで困っているのかも、と捉え方に変化が起こりました。

そんな変化が私に訪れていたある日、また親子で揉めていつものように大声で私を罵倒していた子どもが、突然力尽きたようにうつ伏せて悲鳴のように叫びました。

「お母さん、私を嫌いにならないでー!!」

私は、今まで私を嫌いだから悪態をついたり罵倒してくるんだと思っていたので、この言葉に衝撃を受けました。そして、やはり、この子はこのかんしゃくに困ってるんだ、この子こそ苦しんでるんだとはっきり認識しました。

これをきっかけに、私はまた一段子育てのステップを登ったように思います。

子どもは数年かけて、

毎年新学年の始まりは、自分は大きな変化にストレスを感じやすいこと

新しい変化を迎えるときには、過去の自分の成し遂げたことを思い出して自分を信じること

を自分に言い聞かせて対応できるようになり、

歳を重ね経験が積み上がるにつれ気質に振り回されることが少なくなりました。

そして、今

私は感情が強い子どもとたくさん笑い、持続性が高いことがなせる偉業を見せてもらい、適応性の高さゆえの社交性に舌を巻いています。

皆さんにとっても、気質への理解と尊重が、親子の幸せを築き上げる助けになることを心から願います。

一般社団法人ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

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