先日、
「ポジティブ・ディシプリンで子育てして、どう変わりましたか?」
とお話を聞いてくださる方がいて、
改めてここで、ブログに残しておきたいと思いました。
ポジティブ・ディシプリンに出会って10年程経ったと思います。
手を上げなくなるまでに、2年かかったでしょうか、
怒鳴らなくなるまでには、5年かかったかもしれません。
楽にポジティブ・ディシプリンを使えるようになるまでには
7年くらいあったと思います。
ポジティブ・ディシプリンの講座を受ければ、すぐ変わる、という方もいると思いますが
私の場合は、(講座がまだなかったので)書籍から学んでいて、
子どもとの関係が悪くなるとポジティブ・ディシプリンの本を開き
あまり気にならないときは、ポジティブ・ディシプリンを忘れ
また、子どもへの対応に途方に暮れると本を手に取り、の繰り返しで身につけていきました。
結果、今どうなったか。
以前は、叩きたくなった自分をダメな親だと思った
今は、叩きたくなった自分だけれど、私には叩かないで子どもとの問題を解決できる、と信じられるようになった。そして、叩きたくなったのに叩かず、子どもに役立つように教えられる自分をとても好きでいられる
以前は、子どもと衝突することが嫌で、しつけが上手くいってないことだと感じていた
今は、子どもと衝突するのは当たり前で、その時を使って、大切なことを子どもに教える機会だと思えるようになった
以前は、怒って怒鳴って荒れ狂う自分の感情に、人間として幻滅したり、「怒らせる子どもが悪い」と子どものせいにしていた
今は、怒る自分もいるけど、優しい自分もいる、と自分をもっと総合的に見て、好きでいられるようになった。子どもが私を怒らせるんだと、自分の感情を人のせいにせずに、自分で大切にしようと思えるようになった(イライラするとき、お茶を飲むとかよく眠るとか、自分を大事にするようになった)。
以前は、子どもに話しかけている内容は、「ここ片付いてないよ」「〇〇しなくていいの?」と注意と命令が多かった
#温かさを与える (子どもが安心感を得る)ことの大切さを知った今は、
子どもの視点から物を見ることができるようになり、子どもとのたわいない会話が増えた(「それな〜に?面白いの?」「どうした?体調悪いの?」)。
子どもとおしゃべりするのが普通のことで、楽しいことになった
以前は、私の目につく問題はすぐに解消してほしくて、私が指摘したことに子どもが最優先で取り組まないと、無視されたとか反抗されたように感じていた
#枠組みを示す (子どもが成長するのに役立つ情報や環境づくり)ことの大切さを知った今は、私が見落としがちだった子どもの変化に気づけるようになった。 (服は自室に持って行っていないけど、畳んでいる。前は怒鳴って突進してくる勢いだったけど、自室に入り怒りを発散するようになった)
子どもの小さな変化に気づくと、子どもの成長も感じることができ、子どものペースに合わせて教えることができるようになった
以前は、子どもの気持ちが、子どもの生活や人生・成長の中心で、重要なことだと思わず、子どもの気持ちより自分の気持ちばかりに反応していた。
子どもにも子どもの考え方や気持ちがあって、
それが子どもの人生でとっても重要だと、今は理解できます。
私が「今すぐ片付けてほしい!」と
自分の今の時間や気持ちが最優先のように、
子どもにも「たった今したいこと」「思っていること」があるのを理解し、
子どもの話を聴き、待てるようになった。
こんな風に、ポジティブ・ディシプリンのお陰で
私は、自分に幻滅して自信を失うことがなくなり
子どもは、不要に私に傷つけられることはなくなり
私たち親子は温かい親子関係が築けていると思います😄
ポジティブ・ディシプリンは、実践してみることこそ力になります。
子どもとぶつかり合い、傷つけ合い、親子関係が悪くなったとしても、
ポジティブ・ディシプリンで問題解決の糸口を見つけることができます。
例えば、失敗したと思う子どもとのやり合いを思い出し、ポジティブ・ディシプリンで次の時のために考えておきます。
あの時、子どもと一緒に解決したかった課題って、一つにするとしたら何だったろう?
子どもがあんな風に言うのには、どんな事情があったんだろう。
あの時、子どもが課題を客観的に見て、子ども自身の頭で考えられるように、どんな温かさを与えることができただろう。
子どもは、どこまで分かっていて、何ができているだろう。そこから、少し努力してスキルを上げるには、どんなサポート・どんな話をしたらいいだろう。
私は、目の前の問題に熱くなりすぎて、自分の本当の子育ての目標(#長期的目標)を見失っていなかっただろうか。長期的目標に近づくならどんな温かさ・枠組みがあっただろう
そんな風にポジティブ・ディシプリンを続けてみてください。
気づいた時には、「私、イライラしながらも、考えながら子どもに伝えられた!」という体験がきっと訪れます。
最初は1回できればいいです。そのうち10回のうち2回できればいい。
子どもはチャンスを何度でもくれます。
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