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執筆者の写真ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

我が家のかんしゃく問題 最終章

子どもの #かんしゃく 問題は、かなり長く続いて2歳〜11歳の間私は悩みました。


ブログでもこれまでご紹介してきました。

  • 小学校1年生の頃のかんしゃく場面について


  • 小学6年生の頃のかんしゃく状況でのポジティブ・ディシプリン®︎の実践


いよいよ子どもは18歳を迎えました。

このかんしゃく問題については最後のご報告になると思います☺️


先日、子どもは自身が参加している活動の作業で、非常にフラストレーションをためていました。

フラストレーション状況で、小学校1年生の頃によく見られた現象は、

子どもが大声や攻撃的な言葉を私に吐き出す

→私は、大声や攻撃的な言葉を聞くだけでも不愉快になるため、言葉遣いと態度を注意する

子どもが体当たりで、私を攻め立てる

→私は「八つ当たりしないで」と憮然とし、これ以上自分が傷つかないように自分に籠り、子どもと心身ともに距離を取る

子どもは、私に対し「大嫌い」と言う

→私は自分の怒りに自分を乗っ取られないようにするのがやっとで、同時に情けないようなみじめな悲しい気持ちになる


子ども自身も困っていた感情のコントロールでしたが

18歳になった子どもは、非常にフラストレーションがたまった状況でどのようにするか、ちょうど一緒に過ごしたので、本人に許可を得てご紹介します。


子ども:「すごいムカついてる。可愛い曲聞こう」


気持ちを言葉にし、気持ちを切り替えるための自分なりの対処をしていました。

ちなみに可愛い曲(fruit zipper)を聞くのはどうしてかと尋ねると

苛立ちにより口が悪くなってしまうところを、立て直すことができるそうです。

その後、「清々しい気持ちになりたい」とMrs. GREEN APPLEの曲を聞いて

「音楽っていいでしょ」と笑顔😀を見せました。


子ども:「うざい!」と1人声をあげて発散。


体に生じるイライラ・モヤモヤを言葉にして、その気持ちを吐き出します。


私にどんなことが自分に起きたかを説明する。

そして、話しているうちに、困難な状況への自分の方針を決め前に進むことで、その状況から離れていく。


信頼できる人に話を聞いてもらい、気持ちやその気持ちが生じる状況を理解してもらう。

気持ちや考え・今いる状況を言葉として外に発することで、自分というものがはっきりし巻き込まれから少し距離が取れてきて、少しずつ扱えるようになっていくように見えました。


このように、子どもはネガティヴな感情に対し様々な方法で取り組むことができるようになりました。これらの様々な方法は、はじめは親子で一緒に経験し、何度も経験することで子どもが習得するものです。


そのために、子どもの話を聞く私の姿勢は、努力を重ねて変えていきました。

子どもが小学校1年生の頃は、

子どものネガティヴな気持ちに触れ私が[不愉快]になってしまい

子どもの気持ちに触れることができず[言葉遣いと態度を注意する]のがパターンでした。今は、自分をしっかりと持ち

話し合う親子
子どもの話を聴く

子どもがそう思うのも当然なのではと思って、子どもの状況に浸って気持ちを感じてみます。

すると、自尊心の傷つきや、相手と通じ合えない悲しさ、私は落ち込まないぞと奮い立たせる敵意など、子どもの気持ちが分かるような感覚を持てる時が増えました。

そして、私は素直な気持ちで「嫌だねー」と一緒に不愉快な気持ちを分かち合うように、側にいられるようになりました。




書籍にはこのように書いてあります。

『子どものこころの発達を支えるもの「アタッチメントと神経科学、そして精神分析の出会うところ」』著者グレイアム・ミュージック 誠信書房
大きな音に恐怖した際に、父親から「そんな意気地なしじゃだめだ、ちゃんと自分でなんとかしなさい」と一喝されるといった状況では、ゆがめられた自己認識が引き起こされうる。このような状況にある子どもが、そういった自分自身の感情を理解したり、あるいは他の誰かのそのように怯えた感情に共感的になることはおそらく難しいだろう。
赤ん坊が母親に連れられて最初の注射を受けたとする。最もよく回復したのは、共感的に接しながらもいつ赤ん坊の気をそらすべきかについても知っていた母親の赤ん坊であった。あまりに早く気をそらせようとした母親は赤ん坊をなだめることができなかったし、共感的すぎる母親もまた然りであった。
感情を分かち合う親子
かんしゃくを消化し解毒する親
(しばしば母親であるが)赤ん坊の情緒的経験を取り入れ、自分の中で調節して「消化された」形でその情緒の理解を赤ん坊に伝える。コンテインされた、あるいは認識された情緒はもはや危険なものではなくなり、「解毒された」とでもいえるほど、圧倒的なものではなくなるのである。


振り返ると、私は幼い子どもをかんしゃく持ちだと

つまりこの子が持つ特性だと思っていました。

そして私は悪くない、子どもの問題だと考えていたのだと思います。

しかし、

子どもの「お母さん嫌いにならないで!!!!!!」という叫びによって目を覚まし、

ポジティブ・ディシプリン®︎に後押しされ

親である私の課題(子どもの気持ちを尊重する)として奮闘するようになりました。


子どもが感情に圧倒されかんしゃくとして表現している時には

子どもの表現方法を矯正したり、拒絶するのはやめるようにしました。

子どもの感情に私の感情を反応させてしまうのではなく

一度、なぜ感情的になったのか理解しようと受け入れ

子どもが直面している圧倒的な感情を私の中で言語化することで消化し

子どもよりも落ち着いた態度で「嫌だったねー」「ちゃんと話を聞いてほしかったね」とお返しするようにしました。

大人である私には『解毒』する力があると、感じられることは親として嬉しいことです。


18歳を迎え、物理的に親から離れる子どもに対し

昔のように「この子はかんしゃくもちだから」と不安や心配を感じることはもうありません。18歳に間に合う形で、私が子どものネガティブな感情への対応を修正できたことに安堵しています。


誤解した時期があって本当にごめんなさいね。

その強い感情を、問題解決や共感、喜怒哀楽のある充実した人生に役立ててください。


そんな気持ちで送り出そうと思います。

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